わたしとは身体ではありません
わたしは誰でしょうか。
この身体ではないことは明らかです。
だって、私の身体。と言いますよね。
私の家、私の学校、私のカバン、私のペット・・・
私に属する〜という時、私の〜と言い方をします。
私=身体であれば、私の身体といわないはずです。
私の身体とは、私そのものではなくて、私の車や私の洋服や私の時計などと同じで
私そのものではないんですね。
私は、BMWやベンツに乗りたいと言っているのと、
私はあと5キロ痩せて腹筋を6パックにしたいと言っているのと同じなんですね。
痩せて綺麗になれば私は愛されるはずなのに・・・と言っているのと
私がもしいい学校を出ていて、いい会社に勤めていれば愛されるのに・・・と言っているのと
全く同じことなんですね。
身体=自分だと思っていると、自分がなくなってしまうのかと思って
生き残ることに必死になってしまいます。
身体を自分の手で生かそうとしていたらとても大変です。
毎日、自分でこの身体を養わねばと思っていたら大変です。
呼吸すら、心臓の鼓動すら、本当は自分でなんてコントロールできないのに。
もう、自分を取り巻くあれこれは自分でもうなんとかする必要はないんですね。
大切な呼吸をすることすら、自分の思考でなんとかなんてできていなかったのです。
ここに「在る」(いる)という意識の方が自分です。
ちなみに、思考も自分ではありません。
感情も自分ではありません。
わたしは、身体でもなく、感情でもなく、思考でもなかったのです。
鏡を見て、鏡に映った身体を見つめている方、主体の方が自分です。